「今から46億年前、私たちが住むこの地球は、
いくつもの惑星が衝突をくり返してできました。
当時の地球は、ドロドロに溶けた溶岩の海でした。
その中で次第に重い元素は沈んで地球の核を形成し、
軽い元素は上に浮いてマントルと呼ばれる層を作りました。
そして、さらに軽い元素によって地球の表面ともいえる地殻ができ、
地殻の表面が冷えるにつれて大気中の水蒸気が雨となって降り注ぎ、
そこに地殻中のミネラルが溶けて海が形成されていったのです。
やがて、海水中に含まれるミネラルと宇宙光線に含まれる生命エネルギーが合体し、
生命の素ともいえる物質が合成され、生命の誕生へと発展していきました。
地球の歴史を振り返ってみると、最初にあったのは溶岩であり、
それが冷えて岩石、石となり、水と土ができるにしたがって、
生命が誕生してきたのです。
つまり、石は生命の起源よりもはるか昔から存在していたわけで、
石は生命のルーツともいえます。
そのことが私たち人間の根底にあるからこそ大地や石の中に
理屈を越えた本能的ともいえる安らぎと親しみを覚えるのではないでしょうか。」
医師がすすめるパワーストーン:病気を治し、魂を癒す「石」の医力
堀田忠弘著
自然界に存在するすべての石はなんらかのパワーを秘めています。
そのパワーは目に見えませんが、私たちの体や心や魂に働きかけ、癒してくれます。
そうした力を強く宿しているものをパワーストーンと呼んでいます。
パワーストーンの医力(天の計らいによって癒す)は、
体・心・魂を健やかに輝かせ、自分らしい生き方を応援してくれます。
パワーストーンは遥か紀元前数千年の昔から、
洋の東西を問わず用いられてきました。
身につけたり、痛みがある部分に貼ったり、粉末にして服用したり、
アルコールや水に浸した溶液を服用したり、様々な治療や癒しに使われてきました。
パワーストーンを薬石として使用してきた伝統は、インドのアーユルヴェーダ、
中国伝統医学、チベット医学などのなかで脈々と守り伝えられています。
中国伝統医学では、健康を保つために「気血水の流れがよいこと」が
とても大事なこととされています。
この3つは連動していて、どれかが滞ると他にも影響を与えます。
「気は、血と水のパトカー」
「気は血の師、血は気の母」
中国で古くから民間伝承療法として、この気血水の流れを良くするために、
吸い玉などと並んで一般的によく知られているのが「かっさ(刮痧)療法」です。
「刮」は皮膚表面をこするという意味で、
「痧」は滞っていた瘀血(おけつ:末梢血管での血流渋滞)が、
皮膚表面に赤い小さな斑点となって浮かび上がってきた状態をいいます。
(数日で消えるものなので心配はいりません。)
かっさプレートと呼ばれるパワーストーンで、ただ皮膚をこするという
大変簡単な療法ですが、効果も高く、滑剤とかっさプレートさえあれば
安全に誰にでもできます。
かっさプレートで皮膚をこすることによって、皮膚上にあるツボを刺激し、
経絡を通して繋がっている臓器の不調を癒し、気の流れを良くすることで
心身を健やかな状態にしていきます。
現代に至るまで、非薬物療法・自然療法として受け継がれてきました。
2003年、中国政府は「保険刮痧師国家職業標準」を定めて、
刮痧治療師の資格整備と育成を目的に国家資格を制定し、
有資格者でなければ他人に対して刮痧療法を施術できないとしました。
また、中国では刮痧療法は保険が適用される療法です。
頭部・首・肩のまわりは、気血水の流れにおいてとても大切な場所です。
この部分の流れを良くすると、その効果は全身におよびます。
薬石の癒しの力を活かしたヘッド&ショルダーセラピーでは、
を効果的に使用し、相乗効果を高めていく方法で行います。
気血水の流れを整えることにより
などの効果が期待できます。
薬石の癒しの力を活かしたヘッド&ショルダーセラピーで、
正氣(免疫機能)を育成し、邪氣(病気の要因)を防ぐ能力を高めることは、
予防医学や予防美学の観点からとても有効です。
骨格や筋肉の基礎知識に基づいた、
かっさプレートの使い方は大きく分けて3種類あります。
【A】進行方向に45°に傾けて毛流に沿ってなでる
【B】皮膚表面に対して90°に立てて圧を加えて揺らす
【C】皮膚に沿って寝かせてなでる
まず左側から行い、次に右側を行います。
*素肌や頭皮にする時にはイリスエスリーク サラを滑剤として必ず塗る