京都桜工房

2016年1月名古屋工房の熱が冷めやらぬ頃、

いよいよ恒例の京都桜工房が2月15日に幕開けとなりました。

申し込み段階では過去最高の53名を数えましたが、

直前になり諸般の事情のため5名の欠席者が出て48名となります。

それにしても塩路流工房にこれだけの精鋭が集まるというのは、

とても異例なことであるのは間違いないことです。

しかも、12月神戸、1月名古屋、2月京都と

3ヶ月連続して工房が開催されたのは、初めてのことです。

 

工房の内容は決して同じことをしないと公言する塩路講師の言う通り、

今回も以前と全く違う流れで進んでいきます。

通常工房は塩路講習受講歴がある方のみの受付を翻し、

初めての参加者でも参加出来ると謳ったのですが、

やはり一度も受講経験の無い方の参加はありませんでした。

この経緯に従い今後は、積極的な行動力のある受講経験者だけに絞り込むことになります。

 

さて、塩路哲学とも云うべきモチベーション向上を図る講義の後、

一斉にセミロングのワンレングスをカットする受講生達。

そこから今までと同じことをしない内容へと進んでいきます。

まず、ひとりの受講生のカットしたウイッグを自らハンドドライヤーを握り、

スタイリングに入る塩路講師。

単純にブラントカットしただけのウイッグを

短時間でみるみるうちにコンパクトな艶感のあるストレートに仕上げる

デモストレーションを見せます。

その結果を受講生に見せた後、

「皆さんこれ以上のスタイリングを自身のウイッグで仕上げて下さい。

ただし、セニングやチョップ、スライドetcのカットは一切出来ません。

今の状態のままでブロー、アイロン、ブラシ類、スタイリング剤の使用は自由です。」

と塩路講師からの指示。

しかし、これが意外と難しく、特に髪の長さで苦戦を強いられるのです。

 

今回は4名1チームとなり擬似サロンが出来ています。

4名で話し合って必ず4名それぞれ別のスタイルにすることが条件。

前半の講習時間をかなり割きスタイリングに励みます。

制限時間が過ぎ、殆どの受講生が仕上がったであろうその時に

塩路講師より思いもよらない爆弾が破裂します!

その内容については皆さんのご想像にお任せするとして。

仕上げに対する考え方を改めて実感することとなるのでありました。

 

後半では、擬似サロン店内競争、総合タイムアタック、

塩路流独自設計スタイル4バージョ ンによるコンテスト。

全員が審査員となる評価の結果、選ばれた12作品中でもトップの推薦を受けた

4名の受講者が表彰台に上がり喜びを嚙みしめます。

それに対し僅かな差でトップを逃した受講生の悔しそうな表情がとても印象的。

48名だからこそ出来る内容と改めて実感することになりました。

8時間にも及ぶ桜工房の幕引き、本当にお疲れ様でした。

 

講習終了後は、3時間にも及ぶ懇親会で美味しいスペイン料理やワインと共に、

8月22日の御盆工房での再会を誓い合いました。

受講生の皆さんが素晴らしく輝いて感動のるつぼとなりました。

心よりありがとうございます。

工房受講生の皆さんの益々の向上をお祈り申し上げます。

 

株式会社キノシタ 代表 木下郁夫